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高速ネットと静かな環境で仕事もしっかりしながら、海山歩きでリフレッシュ
徳島東部で、一拠点滞在型「ハイク×ワーケーション」
上勝町 ②

高速ネットと静かな環境で仕事もしっかりしながら、海山歩きでリフレッシュ
徳島東部で、一拠点滞在型「ハイク×ワーケーション」
上勝町 ②

徳島東部の3市町で、それぞれのエリアに数日間同じ宿に連泊しての「一拠点滞在型のワーケーション」の一例をご紹介している今シリーズ。
上勝町編第2弾のテーマは「今日は、半日仕事はお休みでリフレッシュ」。湖畔や山里を駆け抜けるランニングで気分爽快! エメラルドブルーの清流や滝に癒やされながら地元グルメを楽しむなど、ゆったりアクティビティーを満喫します。

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アクティビティ 観光スポット カフェ 自然 トレイル


上勝町ワーケーション特集の第1段、滞在拠点となる『月ヶ谷温泉・月の宿』とその周辺での宿泊の様子やお仕事環境をまずはチェック。

上勝町で「ハイク×ワーケーション」①
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今日はいよいよ「ワーケーション」のバケーション部分。仕事は半日完全オフにして、上勝町の違う場所にも少し足を伸ばしてみることにしました。

美愁湖畔、緑のトンネルの中をランニング

美愁湖畔、緑のトンネルの中をランニング

普段からランニングが趣味、週何日かは自宅や職場の周辺を走っているので、愛用のランニングウェアやシューズも荷物に入れてちゃんと持ってきました。
着替えて給水ボトルも持ったので、いざ澄んだ空気の中に駆け出します。

バンガローのすぐ裏の道は今の大きな県道ができる前の旧道。勝浦川を下流方向に向かって緑のトンネルが正木ダムまで続きます。今は車が通ることも稀でとても静か。川沿いなのでほぼ平坦な道が続く、ランニングには最高の道です。

美愁湖の別名を持つダム湖の周りを気持ちよく走り抜け、ダムの上を渡った後は、交通量の多い県道は避けて、集落の中や川の対岸の細い道を上手く繋いでぐるりと一周。
車で県道をドライブしているだけでは知らないままの景色をたくさん見つけました。

宿に到着後、すぐに温泉で汗を流して湯船でゆっくり体を伸ばせるのも『月の宿』でのワーケーションの利点です。

カレーが自慢の「昭和」レトロな喫茶

勝浦川沿いの道を上流へさかのぼり、日本一長い林道「剣山スーパー林道」の上勝側起点の標識を過ぎると、川沿いに小さな集落が現れました。
道に面した築70年以上の古い商店の建物をそのまま使っているのが『喫茶いくみ』です。

中に入るとすぐに目に飛び込んでくるのは、昭和アイドルのポスターやLPレコード盤、大きなオーディオスピーカーのセット。古い看板や昔からのレトロな灯りや時計など、何もかもが「まさに昭和」な空間です。

メニューはラーメンとカレー数種、そしてコーヒーとチャイラテととてもシンプル。ただし、ラーメンは阿波晩茶がベースのスープ、チャイラテはもちろん阿波晩茶。カレーはご主人のこだわりがとことん詰まったオリジナルカレー数種類が用意されており、一番人気の徳島の地鶏・阿波尾鶏の煮込みカレーや、上勝町で収穫された旬の野菜のカレーなど。

また、裏メニューとして、店の奥にある大きな囲炉裏で熱した石板で焼く焼肉(予約制)もあります。

エメラルドブルーの清流と百間滝

『喫茶いくみ』のすぐ前は、目を奪われるような澄み切ったエメラルドブルーの勝浦川の流れ。
川岸には道路脇の細い道から簡単に下りられます。
途中にかかっている吊橋の向こうに、森の奥へとずっと続いていく山道がありました。

そして2022年、新年幕開けとともに朗報です。
この美しい川岸で小さなキャンプ場の営業が始まりました。

『いくみキャンプ場』ではテントや焚き火台のレンタルもあります。
自分で食材を持ち込んで好きなキャンプめしを作る以外にも、『喫茶いくみ』の特製カレーを外で食べたい人のために、お皿の代わりにメスティンに入れてくれるテイクアウトサービスもあります。

『喫茶いくみ』から勝浦川の上流に向かって細い道を進むこと約2.5km、次のお目当ては上勝町名所の一つ百間滝です。

川沿いの広い駐車スペースから山の中の遊歩道を10分ほど歩けば、薄暗い木々と岩々の真ん中に突然、白く長い水のカーテンが現れました。落差40m、滝のすぐ近くの展望台からだと、轟音を立てる水の壁が目の前に立ちふさがるようなすごい迫力を体感できます。滝の全体の姿を楽しむには、滝から少し離れた手前の低い位置にある別の展望台へ。

 百間滝遊歩道への入口。ここまで来ると勝浦川は険しい渓谷に姿を変えています
百間滝遊歩道への入口。ここまで来ると勝浦川は険しい渓谷に姿を変えています
 遊歩道を歩き、滝のすぐ前の滝見台へ
遊歩道を歩き、滝のすぐ前の滝見台へ
 手前側の滝見台からは滝全体の姿が見える
手前側の滝見台からは滝全体の姿が見える

上勝クラフトビールの近くには、こんな個性的なふたつの滝が

月ヶ谷温泉エリアから東隣の勝浦町方向へ。
まずはクラフトビールで有名な『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』が見えてきました。

このお店目当てで上勝町を訪れる人も多い人気店。
ビールや料理の美味しさはもちろん、上勝町の「ゼロ・ウェイスト」の精神をしっかりと具現化し、訪れる人々にも楽しく伝えていきたいという想いがお店のあちこちから感じられます。

“ゼロ・ウェイストを楽しく理解してもらうためのクラフトビールを製造している施設です。
これまでは廃棄されていた、果汁を絞ったあとの柚香の皮を香りづけに使用し、クラフトビールを作る過程でできた麦芽粕は、お菓子やグラノーラなどに再利用しています。
また、BREWING DIRECTORにライアン・ジョーンズ氏を迎え、本場アメリカ仕込みの美味しくてユニークなクラフトビールを製造しています。“
『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』HPより

『RISE & WIN』を過ぎてすぐの上勝町内唯一の信号を北に曲がった向こうにあるのが、雄淵と灌頂滝。
徳島東部の山々から厳選したハイキングトレイルを集めた『HIKE! TOKUHIMA』でもフィーチャーしています。

灌頂滝は、山肌にあらわになった巨大な岩壁の上から70mの高さを落ちるミストシャワーが、まるでシフォンのカーテンが揺れている様に見えます。
むきだしの岩壁の険しさや雄々しさと繊細なミストシャワーの対比がユニークで、水は落下点付近の斜面一面に覆う苔や青草に優しく降り注ぎ、はっきりとした滝壺はありません。

弘法大師が修行したという言い伝えが残り、聖域らしい厳かさを感じる岩屋へ。
目の前をミストのベールがふわふわと風にそよぐ様を、しばしぼーっと眺めて「何もしない時間」を楽しみました。

雄淵は灌頂滝よりも下流側、藤川谷川の流れの途中にあります。
車道から直接見えない滝ですが、入り口の目印はヘアピンカーブの中心に立つ巨大な木組みのアート作品「淵神の塔」。

小さな柑橘果樹園の間を抜ける小道を奥に進むとすぐに、ザザッと滝音とともに雄淵が姿を現しました。
先程の灌頂滝とは全く姿が異なり、どことなくエキゾチックな熱帯の島の滝のような雰囲気を持つ雄淵。
滝の水は青碧に光る美しい淵に注ぎ込み、緑の苔に包まれた岩々の間をぬう渓流は、「淵神の塔」脇で小さな「雌淵」滝へとまた姿を変えていきます

静かな雄淵の周りには、ゆっくり腰を下ろすのに恰好な岩がいくつもありました。
ただ何もしない時間も良し、あるいはじっくり読みたかった本を広げて読書にふけるのも良し。
身も心もゆったりリフレッシュできました。

(上勝町ワーケーションその③へ続く)

● 喫茶いくみ / いくみキャンプ場
徳島県勝浦郡上勝町大字生実字谷口12  mail: ikumi.kamikatsu@gmail.com
https://cafe-ikumi.com/ (喫茶)
https://kamikatsu-camp.com/ (キャンプ)

● RISE & WIN Brewing Co
徳島県勝浦郡上勝町大字正木字平間 237-2  Tel: 0885-45-0688
https://www.kamikatz.jp/ja/toppage.html

● 『HIKE! TOKUSHIMA』パンフレットのダウンロードはこちらから
https://www.east-tokushima.jp/brochure/