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切幡寺から藤井寺へ
四国のみちをゆるりと進む道草旅

切幡寺から藤井寺へ
四国のみちをゆるりと進む道草旅

阿波市市場町にある十番札所・切幡寺から、吉野川市鴨島町の十一番札所・藤井寺へのへんろ道は、知る人ぞ知る立ち寄りスポットが潜んでいます。
距離にして約10kmのへんろ道を軸に、今回はゆるゆると散策しながらお宿に一泊し、藤井寺を目指していきます。

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善入寺島のひまわり

善入寺島のひまわり

切幡寺から3kmほど南へと進んでいくとお目見えするのが、善入寺島(ぜんにゅうじとう)。阿波市と吉野川市にまたがる吉野川の中州で、川の中の無人島としては日本最大の広さを誇ります。
夏、人々の心を魅了するのが、ひまわり畑。島の景観を美しくしようと毎年休耕地に種が蒔かれています。遮るものが何もない広大な地で、太陽に顔を向ける花々の姿は輝きをまとっているよう。
撮影スポットとしても人気。周囲の畦道や山の景色の雰囲気も相まって、ポストカードのような写真が撮れます。

 善入寺島のひまわり。見ごろは7月上旬から中旬まで。
善入寺島のひまわり。見ごろは7月上旬から中旬まで。

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善入寺島のひまわり
阿波市市場町・吉野川市川島町
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川島潜水橋

川島潜水橋 沈下橋などの呼び方もあり。幅3m。車幅ギリギリなので初めて車で通る人にとってはスリリング。
沈下橋などの呼び方もあり。幅3m。車幅ギリギリなので初めて車で通る人にとってはスリリング。

善入寺島の魅力は他にも。全部で5本架かる潜水橋は水が豊かな吉野川の昔ながらの景観です。
代表的なのは島の東側に架かる「川島潜水橋」。おへんろさんが行き交うへんろ道でもあります。
潜水橋と呼ばれるのは、暴れ川である吉野川が増水した時、橋面が水中に沈む構造ゆえ。水の抵抗を受ける欄干や手すりはあえてつけられていません。
その分、水面との距離が近く、増水時以外は川辺の景色を味わいながら通行できます。通るたびに、四国三郎への親しみがぐっと増すはずです。

水神の滝

水神の滝 水神の滝の雄滝。木漏れ日が岩や水面を照らす様が神々しい。
水神の滝の雄滝。木漏れ日が岩や水面を照らす様が神々しい。

太陽光線をたっぷり浴びた後は、近場の滝へマイナスイオンを浴びに。
吉野川市川島町の上桜公園のそばにある水神の滝は、国道192号線から車で約15分と好アクセス。手軽に辿り着け、秘境感を楽しめる隠れた涼スポットです。
山裾の緑豊かな遊歩道に突入すると、水の音が。落差およそ8mの滝が現れます。これは水神の滝の雄滝。滝壺からは赤紫色の紫雲石が階段状に段をなし、清水を川へと運びます。映画「眉山」のロケにも使われた場所です。
雄滝の左手には遊歩道が続きます。岩肌を優美に伝う雌滝や雄滝を見下ろせる滝見橋が待っています。遊歩道はさらに上へと続き、案内板によれば県道242号線・植桜鴨島線に繋がっているそう。体力に自信がある人はハイキング気分で歩を進めるのもいいですね。

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水神の滝
吉野川市川島町山田湯吸 
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あわらくや

あわらくや

川島城そばに佇む「あわらくや」は2019年7月にオープンしたばかりの新しいお宿。
宿スペースは使わなくなった客間をリノベーション。庭に隣接する日当たりのいい廊下、床の間や欄間のある純和風の客室…どこか懐かしい寛ぎがそこかしこに漂います。
また、部屋の随所に藍染の暖簾や県産杉があしらわれ、粋な徳島を感じられます。
奥にはBarカウンターがあり、7~8種類の美郷の梅酒で乾杯できます。あえて時計は置かれていないので、時間を気にせずまったりと更けゆく夜を愉しめます。

この8月1日から9月30日までは、徳島県内に住む人に向けて、マイクロツーリズム企画を実施。
マイクロツーリズムとは地元の魅力を再発見するための地域内観光のこと。「今年の夏は阿波を楽しみ和を楽しもう!」をテーマに掲げ、様々な徳島満喫プランを提案しています。

<あわらくやのマイクロツーリズム特別プラン一例>

<あわらくやのマイクロツーリズム特別プラン一例>

※すべて3日前までに要予約
※オプション料金として宿泊料にプラスされます
・かずら編み体験 2000円~(材料費込み)
地元の山で採れた木の皮を編んでスパイスラック作りに挑戦。要望に応じてキーホルダーやペンダントも製作可。
・美郷の梅酒製造場めぐり 500円
吉野川市美郷の「大畠酒造」「徳長梅酒製造場」「東野リキュール製造場」を巡る梅酒製造場ツアー。蔵の見学や梅酒の試飲などを予定。
・善入寺島散策ポタリングツアー 6500円~
自転車BROMPTONに乗って善入寺島をぶらり。川島潜水橋といったポイントを回る17kmのコース。甘~いジェラート休憩も待っています。
・吉野川市のテイクアウトメニューをあわらくやで
宿での食事は提携店(お食事処 青柳、和亭仕出し阿部、ピッツェリア イルチェッポ)のテイクアウトメニューからも選べ、地元の美味を堪能できます。
など

キャンペーン期間:2020年8月1日~9月30日
宿泊は1日1組限定(徳島県在住の方、最大7名まで)

宿泊料金
素泊り1人5000円(通常1人7000円)
1泊朝食付き1人6000円(通常1人8000円)
1泊2食付き1人7500円~(通常1人9500円~)

「うちに泊まられたことによって吉野川市周辺のいろんな素敵な場所に足を運んでもらえたら嬉しいです」と代表の中山明代さん。
徳島県民だとしても吉野川市民だとしても、泊まってみて初めて知る故郷の一面に出会えるかもしれません。

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あわらくや
吉野川市川島町川島178
0883-25-3699(要予約)
チェックイン16:00~
チェックアウト10:00
不定休
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岩の鼻

岩の鼻

あわらくやで迎えた朝に、とっておきの散歩コースがあります。宿の裏手の高台を登っていくと「岩の鼻」と呼ばれる展望台に辿り着きます。
眼前に吉野川の雄大なパノラマが広がります。遮るものがない贅沢…。深呼吸して清々しい空気を体に巡らせます。
元はこの岩山に川島城の本丸があったとか。当時の殿や侍も同じ景色を眺めていたのでしょう。高台を下り、川島神社や川島城を通って歴史に思いを馳せながら歩きます。

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岩の鼻
吉野川市川島町川島
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藤井寺

藤井寺

十一番札所・藤井寺といえば、弘法大師が植えたといわれる「藤の古木」で知られています。
そして、もう一つ、このお寺を有名にしているのが、次の十二番札所・焼山寺まで続く約13kmの険しい山道。通称「遍路ころがし」。名前からジンジンと伝わってくる通り、7時間~8時間かけて歩く四国遍路屈指の難所です。
藤井寺の山門をくぐると、月日の重なりを醸しだす藤棚、岩をくりぬいた手水舎など、古刹の情緒にすっと背筋が伸びます。

遍路ころがしは本堂横にある弘法大師像がスタート地点。石段が連なり、弘法大師も歩いたという焼山寺への道が連なります。
入り口には「トイレは済ませましたか?」との札が連続で貼ってあり、これから果てしなく続く険しい道のりへの覚悟を問うてくれます。
ちなみに、標高約930mの焼山寺までのルートには合計6つの遍路ころがしが待ち受けています。まさに修行の道。挑む際には時間に余裕を持って焼山寺を目指しましょう。

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藤井寺
吉野川市鴨島町飯尾1525
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