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イーストとくしまが今面白い!藍染と手漉き和紙体験、藍料理に絶景ホテルも

イーストとくしまが今面白い!藍染と手漉き和紙体験、藍料理に絶景ホテルも

徳島県東部地域“イーストとくしま”の魅力をご存じでしょうか。伝統工芸品の阿波和紙や阿波藍、徳島名産の和三盆、鳴門金時、近年ではスーパーフードと言われる藍を使った料理なども注目を集めています。また、鳴門の渦潮、徳島市の眉山などの観光スポットも人気。

今回は、阿波藍ルームがある「アオアヲ ナルト リゾート」を拠点に、徳島東部の魅力を手作り体験や名産を使った料理を中心にご紹介します。

渦潮だけじゃない!魅力満載のイーストとくしま(徳島県東部)

渦潮だけじゃない!魅力満載のイーストとくしま(徳島県東部)

イーストとくしま(徳島県東部地域)は、四国の中で最も東に位置するエリアで、関西地方からの玄関口にもなっています。神戸や大阪、あるいは京都からでも車で2~3時間ほどのアクセス。

また、「徳島阿波おどり空港」もこのエリアにあるので、県内においてかなりアクセスの良い場所でもあります。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

人気の観光地としては、その玄関口にあたる鳴門海峡が真っ先に挙げられます。鳴門といえば渦潮。渦を真上から見ることができる「渦の道」や、近くでその迫力を体感できる観潮船では、季節や時間帯によって大きさが変わる渦潮を楽しめます。

他にも、徳島市内を流れる吉野川は川幅も広く、水都と呼ばれる徳島には欠かせない要素で、県のシンボル的存在である「眉山(びざん)」と共に、観光客を迎え入れています。

眉山の麓では、例年お盆の時期に「徳島市阿波おどり」が行われることでも有名。(2020年は中止でした)

吉野川など水量豊かな河川が流れ、山地が多い自然が豊かな土地ということもあり、独特な名産品が多いのも徳島東部の特徴。

代表的な名産品としては、伝統的な製法で作る阿波の和三盆や、甘みが強い鳴門金時、国内でも珍しい乳酸で発酵させたお茶「阿波晩茶」などもあります。また、スダチは全国の収穫量の95%以上が徳島県で生産されています。柚子と橙の自然交配種とされる「柚香(ゆこう)」という果実もあり、柑橘類の生産が盛んな徳島県はまさに柑橘王国。

藍染めや阿波和紙、大谷焼といった工芸品も多くあるため、体験系のアクティビティも様々。近年では「食べる藍」に大きな注目が集まっていて、藍入りの飴などの商品が作られたり、藍を使った料理を提供するお店も出てきています。

「Watanabe’s」でジャパンブルー体験

「Watanabe’s」でジャパンブルー体験 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

そんな徳島東部で、まず体験してほしいのが、藍染めです。県の名産品である「阿波藍」の産地はいくつかありますが、上板町もその内の一つ。「Watanabe’s」はそんな場所に位置する藍染めの工房で、原料である藍の栽培や染色など、全てを自ら行っています。

藍染体験といっても、ただ染めるだけではありません。ここでは、染め液の材料や作り方から学ぶことができます。

染め液は発酵させる過程が必須で、その際に必要なのが木灰汁と貝灰(貝を焼いて作った灰のことを指します)です。きれいな藍の色が出るように、数ヶ月かけてPH値を調整しながら、発酵を進めていきます。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

そうやって作られた染め液を使って、藍染体験を始めていきます。Tシャツやハンカチなどから染めるものを選べて、体験後はそのまま持って帰ることができますよ。

真っ白な生地を染めるので、すぐに色がつくのかと思いきや、意外とそんなことはありません。ムラなく染め上げるには、時間をかけて生地を染め液の中で広げたり、細かい部分を引っ張ったりする必要があり、根気のいる作業となります。

とはいえ、苦労して自ら染めたものには、より愛着が湧くもの。自分だけのお土産を作ってみるのも、滞在の良い思い出になりますよ。

なお、体験は素手でもできますが、作業用のゴム手袋もあるので、気になる方は、そちらを利用しましょう。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

藍染体験自体は通年行われていますが、季節によって見どころが変化していくのも、Watanabe’sの魅力です。

初夏から秋口には、藍が栽培されている青々しい畑を、冬には染料となる「すくも」を作っているところと、季節ごとに異なる様々な藍染工房の仕事を見学できるのです。

様々な工芸品などで藍染めされたものを見ることはあっても、原料の藍が植物であることはなかなか意識できないものです。ぜひ、藍染体験の際には同時に藍自体への知識も深めてみましょう。

<Watanabe’sの基本情報>
住所:徳島県板野郡上板町瀬部314-10
電話番号:080-1835-1731
アクセス:JR徳島駅から車で30分

近年注目の「食べる藍」とは?

近年注目の「食べる藍」とは? 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

藍染めは、徳島県の工芸品としてかなり長い歴史を持っていますが、近年注目されているのが、「食べる藍」です。藍はそもそも染料としてだけでなく、薬草としても使われていました。

栄養価が高いという点も魅力ですが、乾燥させた藍の葉には抗酸化や殺菌の作用があるとされ、近年ではスーパーフードとも言われているのです。

そんな中、藍が名産品である徳島県内には、藍を使った料理が提供されているレストランがあります。

まず、徳島駅前のアクセスも良い場所にある「あわBLUE LABEL」。こちらで提供されているのが、「揚げ野菜のせカレー」と「カツサンド」の2つです。

カレーには、食用藍が混ぜ込まれた赤飯のようなご飯を付けられます。少しスパイシーなカレーとの相性はバッチリ。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

カツサンドは、まず驚きなのがそのボリューム。さらに、豚肉は徳島名産である金時芋を飼料にして大事に育てられた、「金時豚」というブランド豚が使われています。

こちらはパンに食用藍のパウダーが混ぜ込まれています。どちらのメニューも、藍の味を強く感じるというわけではありませんが、その分それほど抵抗なく賞味することができますよ。

<あわBLUE LABELの基本情報>
住所:徳島県徳島市一番町3-16-3(阿波観光ホテル内)
電話番号:088-622-5161(ホテル代表)
アクセス:JR徳島駅から徒歩3分

 提供元:アオアヲ ナルト リゾート
提供元:アオアヲ ナルト リゾート

鳴門にあるレストラン「フォーシーズン」では、藍を使ったフレンチ会席が提供されています。

鳴門鯛や阿波野菜など、地元の名産食材と藍を組みあわせた、シェフ渾身のディナーコースとなっているので、スーパーフードである藍と徳島の食材を同時に楽しめますよ。(藍の仕入れ状況や、旬の食材によってメニュー変更の可能性あり)

※写真はイメージです

<フォーシーズンの基本情報>
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦16-45(アオアヲ ナルト リゾート内)
電話番号:088-687-2580(ホテル代表)
アクセス:JR徳島駅から車で40分

「阿波和紙伝統産業会館」で和紙に触れる

「阿波和紙伝統産業会館」で和紙に触れる 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

徳島東部の中で内陸部にあたる吉野川市では、伝統工芸である阿波和紙について学ぶことができます。「阿波和紙伝統産業会館」に入ると、目の前にはガラス越しに広い作業場が広がっていて、多くの職人さんが手を動かしている様子を見学することができます。

紙を漉くための大型の機械が目立ちますが、原料からゴミを取り除く細やかな作業や、乾燥させた紙を完成品へと仕上げている工程など、その製作現場は見応えに溢れています。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

こちらの施設では、阿波和紙の手漉き体験ができるので、訪問の際にはぜひ参加してみましょう。所要時間が30~40分ほどなので、気軽に参加することができますよ。

ハガキ、あるいは半紙サイズの和紙を漉くところから、色や飾りなどを施し、最終的に乾かすところまでの工程を一気にやりきります。それほど複雑な作業はないので、自由な発想でオリジナルの和紙を作ってみましょう。

 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

阿波和紙の歴史は1000年以上もあるとも言われていて、現在では様々な形で生活の一部として使われています。会館の2階は、そんな阿波和紙のギャラリーになっていて、時期によって内容は変わりますが、様々な和紙の利用法や歴史を学ぶことができます。

最後には1階にあるショップに立ち寄りましょう。阿波和紙を使ったノートなど、定番の文房具もあれば、イヤリングなどのアクセサリーも並んでいます。豊富な種類の和紙関連商品が揃っているので、何かほしいものが見つかるかも。

<阿波和紙伝統産業会館の基本情報>
住所:徳島県吉野川市山川町川東141
電話番号:0883-42-6120
アクセス:JR徳島駅から車で約50分

宿泊は「アオアヲ ナルト リゾート」の阿波藍ルームで

宿泊は「アオアヲ ナルト リゾート」の阿波藍ルームで 写真:岡本 大樹
写真:岡本 大樹

最後にご紹介するのは、徳島ならではの魅力を滞在中にも存分に楽しめるホテル「アオアヲ ナルト リゾート」です。特に注目したいのが、阿波藍ルーム。全国的に見ても珍しい取り組みによって生まれた部屋です。

藍染めの匠4人による4つの藍染めルームがあり、徳島をテーマにしたアートと阿波藍を同時に楽しめるコンセプトとなっています。藍には抗菌作用が認められていて、感染症対策としても有効ですし、濃淡のある藍の色合いはリラックス効果も抜群。

すでにご紹介した藍料理を提供しているレストラン「フォーシーズン」はこちらのホテル内にあるので、藍の部屋と藍料理という、二つの形で藍を存分に楽しむ滞在ができますよ。

 提供元:アオアヲ ナルト リゾート
提供元:アオアヲ ナルト リゾート

アオアヲ ナルト リゾートでは、滞在自体を充実させる楽しみも豊富に用意されています。中でも、やはり露天風呂はリフレッシュするのに欠かせませんよね。

こちらの露天風呂は、疲労回復や美肌の効能があることも嬉しいポイントですが、お湯に浸かりながら鳴門海峡を眺められるという、景色の良さも同時に満喫しましょう。

また、温泉からだけではなく、全ての客室から鳴門海峡が望めるのも、ホテルの大きな魅力の一つ。急流と渦潮のイメージが強い鳴門海峡ですが、ホテルから見られるエリアは、実はかなり穏やかな海の表情を楽しめます。

 提供元:アオアヲ ナルト リゾート
提供元:アオアヲ ナルト リゾート

1階のロビーラウンジ「テラスカフェ オーゲ」では、1日限定10箱のアフタヌーンティーセットにご注目。カラフルなチョコレートが並ぶ段や、フルーツサンドの段など、見た目にも豪華で写真映えも抜群。

メニュー名は「AoAwo遊山箱アフタヌーンティーセット」。遊山箱(ゆさんばこ)というのは徳島県の伝統工芸品の一つで、古くは江戸時代に子供が遠足(これを遊山と言った)に行く際に使われていたとされる、お弁当箱のようなものです。

他にも徳島県の名産である鳴門金時を使ったタルトやパフェ、スムージーなどもあり、素材本来の甘みを活かしたデザートメニューでオススメですよ。

<アオアヲ ナルト リゾートの基本情報>
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45
電話番号:088-687-2580
アクセス:JR徳島駅から車で40分

徳島の自然と伝統に触れる新しい旅を

徳島県東部地域“イーストとくしま”は、四国の中でもとても多彩な魅力に溢れる地。藍染めや阿波和紙といった伝統工芸、名産をその歴史と共に体感し、新しい食文化である「食べる藍」の料理を味わうというのも、この土地ならではの体験になること間違いなしです。

人混みを避け、車での移動が中心なのもウィズコロナ時代に相応しい旅行先と言えます。また、ただ泊まるだけではなく、滞在自体を充実させる旅行がスタンダードになってきていますが、「アオアヲ ナルト リゾート」はそんな滞在先として最適な場所。 

自然と伝統文化、そして名産品と、徳島県のいいとこ取りの旅行を徳島東部で楽しんでみてはいかがでしょうか。

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

This article originally appeared in LINEトラベルjp
https://www.travel.co.jp/guide/

Text & Photographs by 岡本大樹