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みかんも熟成で美味しくなる!?
春先に出回る貯蔵みかんってナニ?

みなさんは『貯蔵みかん』という言葉を聞いたことがありますか? 貯蔵みかんとは、収穫後すぐには出荷せずに、専用の蔵で数ヶ月貯蔵してから出荷されるみかんのこと。でも「なんで数ヶ月も貯蔵? なんの意味があるの?」って思いますよね。というわけで、今回は徳島を代表するみかんの産地・勝浦町でその秘密を探ってきましたよ!

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勝浦町の坂本地区は貯蔵みかんの一大産地!

勝浦町の坂本地区は貯蔵みかんの一大産地!

やってきたのは勝浦郡勝浦町の坂本地区。 山一面に数え切れないほどのみかんの木があります。 この坂本地区で多く栽培されているのは、晩生(おくて)という品種のみかん。収穫してすぐに出荷する早生(わせ)みかんに比べると、収穫したての段階では酸味が少し強く、貯蔵して熟成することで美味しくなるみかんなんだそう。

教えてくれたのは、この地で長年みかん農家として活躍されている上野さんです。「晩生みかんは貯蔵することで酸味が少なくなって、甘みは逆に上がるんよ。だから収穫してから2~3ヶ月ぐらい貯蔵熟成して、出荷するのは春前くらいかな」そう話す上野さんの農園では取材時(12月)、従業員総動員で収穫作業の真っ最中。

全部で800本もあるみかんの木に実った晩生みかんをせっせと収穫しています。山の斜面にある農園での収穫作業は見た目以上に重労働。このおかげで私たちは美味しいみかんをコタツで食べられているんですね。それを思うと上野さんファミリーには頭が上がりません…!

貯蔵による熟成でコクと甘みがアップ!

貯蔵による熟成でコクと甘みがアップ!

収穫したみかんはすぐに貯蔵専用の蔵へ。蔵の中は貯蔵みかんにとって最適な環境である気温5℃・湿度80%に保たれており、ひんやりとし た独特の空気感です。木製の貯蔵棚にみかんを並べていく上野さん。でもこれって、出荷時期はどうやって決めているのでしょう?「糖度計で糖度や酸度も測りながらだけど、実際に熟成した味を確認しながら出荷時期を決めています。でもやっぱり遅い時期に出すみかんほど、コクと甘みが出て美味しくなっているんよね」なるほど! つまり、春の遅い時期に売られている貯蔵みかんほど、熟成が進んでいて美味しいってことですね!

坂本地区の貯蔵みかんは春前頃から勝浦町の道の駅にある産直市などで販売されています。冬に購入できる採れたての早生みかんもいいけれど、蔵の中で越冬したコクと甘みの貯蔵みかん、春になったらぜひその違いを試してみてください!