特集

知られざる「桃」の産地・板野町で
1年中、桃を堪能できる場所

2018年夏、板野町にオープンした『p-chyna cafe』をご存知ですか? こちらは桃を使ったメニューがウリのカフェ。旬を迎える初夏から夏にかけての期間はもちろん、それ以外の時期にも桃を味わえると好評なんです。でもちょっと待って。桃? 「徳島で桃のカフェ」って…そもそもなんでなの? 

グルメ カフェ


板野町川端地区は
あの場所と気候が似ていた!

『p-chyna cafe』のオーナー西森さん、じつは桃農家。先々代が始めた桃農家を引き継ぎ、自身も桃の生産者になったのだそうです。徳島県で桃、というと驚くかもしれませんが、お店のある川端地区だけでも15軒ほどの農家さんが桃作りに励んでいるそう。「板野町は香川県との境に位置する阿讃山脈と清流・吉野川に囲まれていて、寒暖差が大きく降水量が少ないんです。この内陸性の風土・気候が岡山県に似ていることから、「桃」の栽培に適しているとして、果樹研究所さんからお話をいただき、栽培が始まりました。」みかんやいちごと同じように、桃も掛け合わせによりどんどん新品種ができていくため、日本では100品種以上が存在し、西森さんの畑でも10品種ほどの桃の栽培に取り組んでいます。

オリジナルブランド
[ひなたまる]は糖度13度以上

 西森さんの畑で一番生産量が多く、味が安定していておいしいのが[あかつき]という品種でこれを主力品目として栽培しています。中でも、“糖度が13度以上、かつ大玉”の秀品はオリジナルブランド[ひなたまる]と名付けて進物用に販売しています。「時期によって品種は変わりますが、早い年では6月半ばくらいに最初の品種が出来はじめます。1~2週間程度で、次の桃へと種類が変わっていく。およそ1カ月後の7月下旬頃にはすべての桃の収穫が終わります」。みずみずしい桃と出会える旬の時期は本当に短い期間だけ。それだけに、本当に特別な存在なんですね。  

育て方にも独自の工夫
“二重袋”で丁寧に育てる

西森さんの畑では“二重袋(にじゅうたい)”を使用して桃づくりを行っています。「岡山県の桃って真っ白なイメージがないですか? 岡山県では、袋を付けたまま収獲し、白さを保って出荷しているそうです。でも私たちの地区では桃に袋を2枚かけて育てているんです。そして実が大きくなってきたら収穫直前に外側の袋を1枚取る。すると内側の袋の下が開いた状態になります。その実の下にシルバーシートを敷いていき、下から太陽を反射させて光を当てるんです。その手間によって、赤くておいしそうな色になり、糖度も増します。」袋を二重にすると虫の被害などにもあいにくくなり、うぶ毛も柔らかくなるそうで、このひと手間かけた生産方法が、桃を守り、おいしさを引き出しているように感じます。 桃の収穫は夏の短い期間だけですが、それ以外の時期にも当然のことながら桃づくりに励んでいます。西森さんの畑では、130本程を栽培しており、9月頃からは草を抜いたり土を耕したりして、11月頃からは剪定作業に入ります。3月に入ると花が咲き出すので、花の摘蕾(てきらい)、小さな果実の摘果(てっか)を3度ほどくり返し、最終的に100分の1以下まで厳選することで、一枝に1~3個、1本に400~500個まで減らします。これにより、栄養を1つの実に凝縮させ、大きくておいしい実がなるようにしています。自然に左右されるため、収穫した桃すべてが出荷できるわけではなく、秀品としては、約半分ほどの出荷となります。 

桃を一年中
食べてもらいたい

 “桃農家として桃を使った6次産業化商品を作れないか”。そんな思いから2008年、西森さんは加工品を製造・販売する六次産業事業『ピーチガーデン』を立ち上げました。当初は無添加の桃ジャムのみを製造・販売していました。しかしイベントへの出店を始めた際、1種類だけではお客様の心を掴むことが難しいと感じ、ジャムの種類を増やしていきました。現在ではいちご・いちじく・すだち・あんずなどのジャムを製造・販売しています。 「一時期はジャム屋さんみたいになっていたんですけど“やっぱり桃農家だから桃をメインでやっていこう”“桃に特化したい”と思って」。 そこで西森さんは一大決心をすることになります。

ついにオープン
1年中桃を味わえるカフェ

ついにオープン
1年中桃を味わえるカフェ

『ピーチガーデン』で加工品を販売しはじめてから10年。2018年にオープンしたのが『p-chyna cafe』です。「イベント出店も楽しく、お客さんにいっぱい会えて直接お話もできたのですが、やはり限界がありました。桃のジャムを使ったジュースやアイスクリーム、ジャムをベースにしたミニドーナツなども作っていましたが、やっぱり桃の果肉を食べてもらいたいなと。ジャムも“どこに行くと買えますか”とイベントでお客さんに聞かれたときには、自分で店舗を持っていなかったので委託販売先のお店を紹介したりしていて。そんなこともきっかけになりました」。桃を使ったメニューを1年中食べられるとあって、『p-chyna cafe』は話題のカフェとして一気にブレーク。近隣だけでなく、徳島県南部や関西方面からもお客さんが訪れるようになりました。  

季節で異なる桃メニュー
新作は[アフタヌーンティー]

季節で異なる桃メニュー
新作は[アフタヌーンティー]

 桃の旬は夏だとお伝えしましたが、こちらのカフェの特長はいつでも桃メニューが食べられるということ。9月から翌年5月までは桃のコンポートを使い、[自家栽培の桃とモッツァレラのはちみつピザ](880円・税抜、テイクアウト可)、[桃のピザ](500円・税抜)、[桃パフェ](800円・税抜、14時~※12月までの期間限定)、[桃のレアチーズケーキ](480円・税抜)など、計10種類ほどの桃メニューを提供しています。なかでも注目は新作の[アフタヌーンティー](1,800円・税抜、2人前、前日までに要予約)! 桃を使ったスイーツを中心に、小さなプレートがスタンドにのったビジュアルはなんともラブリー。思わずスマホをかまえてしまうこと間違いなしの“映える”スイーツです(珈琲or紅茶付き。+300円でアイスピーチティ、桃のスムージー、ピーチソーダに変更可)。ちなみに、冬季は桃を使っていないパスタやピザ料理もメニューに並んでいるので、食後のデザートに桃スイーツを組み合わせる、なんて楽しみ方をするお客さんもいるそうですよ♪

 [自家栽培の桃とモッツァレラのはちみつピザ]
[自家栽培の桃とモッツァレラのはちみつピザ]
 [桃パフェ]
[桃パフェ]

今年も旬を味わえる
季節がやってきます

桃の出荷時期である夏は、『p-chyna cafe』にとってもまさに旬。桃農家でもあるオーナーの西森さんは寝る暇もないほど忙しいそう…。でもその忙しさの結晶が、カフェで待つお客様のもとへ素敵なスイーツとなって運ばれていくわけです♡
 華やかな見た目にうっとりする[プレミアムピーチパフェ](1,280円・税抜)には皮ごと食べられる新鮮な生の桃をまるごと1玉使用。桃のピューレやパンナコッタ、ピーチゼリーがぎゅぎゅっと詰め込まれています。これ以外にも[まるごとピーチソフト](650円・税抜)、[ごろごろピーチタルト](600円・税抜)など、みずみずしい桃の甘さが口いっぱいに広がる幸せスイーツがいっぱい! 7~8月は新鮮な桃を使ったスイーツやドリンクメニューだけを提供しています(ランチメニューの提供はなし)。ほんの短い期間しか味わえない旬のスイーツですから、食べるしかありませんよね。 

 [プレミアムピーチパフェ]
[プレミアムピーチパフェ]
 [まるごとピーチソフト]
[まるごとピーチソフト]

3日間限定!
予約必至の桃狩りへ 

毎年桃の熟れ具合によって時期は前後するそうですが、『ピーチガーデン』では例年、海の日の三連休あたりで桃狩りを開催しています。自分の目で選び、自分の手でとった桃はまた格別! 脚立も用意してくれているので、手の届かない桃も取り逃すことなく、ゲットできます(お子様だけの利用は不可。昇降は要注意!)テーブルや椅子もありますが、小さいお子様連れのお客様のなかには、ピクニックシートを持参して、木陰で足を伸ばしてのんびりする方もいるそう。予約時に注意事項や必要なものをメールで教えてくれるそうなので、気になることはこのタイミングで気軽に相談し、しっかり準備して万全の体制で桃狩りに挑みましょう。大人はおみやげ用の桃(2玉)を選ばせてもらえるので、桃を堪能した後は、その目利き力で抜群においしい桃を選んでくださいね。お客様の中には開催初年度から毎年楽しみにしている方もいるというほど人気の桃狩り。会場に入れる人数には制限があるので、予約受付開始を見逃さないよう、チェックしてくださいね。早めの予約がおすすめだそうですよ。

桃狩りのイベント情報

桃狩りのイベント情報

日程/6月頃から予約受付予定(3日間開催)(開催日が決まったら、予約受付開始のお知らせがアップされる。HP・Instagram・Facebook・ブログなどを確認)
時間/3日間とも、9:00~11:00、13:00~15:00の2部制
開催場所/徳島県板野郡板野町川端唐士
料金/大人2,980円、子ども(小学生以下)1,400円、3歳未満無料※料金はすべて税抜
内容/自分で収穫した桃や冷やした桃を好きなだけ食べ放題
特典/2個お持ち帰り(大人のみ)、麦茶飲み放題
予約/メールにて受付(締切は開催日の3日前)
宛先/peachgarden@live.jp 

以下を記載の上、予約メールを送付。予約の確定は返信メールにて確認・名前・住所・電話番号(連絡がとれる電話番号)・メールアドレス・希望日・希望時間(午前or午後)・参加人数(大人○名、小学生以下○名、3歳未満○名)  

p-chyna cafe(ピーチィナ カフェ)

088-660-6499
徳島県板野郡板野町川端字馬越116-2
営/11:00~17:00(16:30ラストオーダー)※7月~8月11日までは10:00~
休/7~8月は金曜(臨時休業あり)、9~5月は金曜と月末の土日曜・年末年始(臨時休業あり)、6月、8月12日~8月末※7月・9月のオープンは年度によって異なる
HP/https://peachgarden-momo.jimdofree.com
Facebook/https://www.facebook.com/peachgarden.momojam?ref_type=bookmark  
Instagram/https://www.instagram.com/peach__garden/?hl=