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阿波藍セレクトショップ「藍屋敷おくむら」

阿波藍セレクトショップ「藍屋敷おくむら」

板野郡藍住町にある藍の博物館「藍の館」の目の前にある
藍屋敷おくむらは県内外の作家による上質な藍製品のセレクトショップ。
店舗内に2018年にオープンした商店「藍屋嘉蔵」は若手の作家が自由に表現した藍製品を取り揃えています。

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奥村家

奥村家

13棟からなる大藍商奥村家の屋敷は徳島県指定有形文化財であり、そのうち主屋・住宅蔵が国の登録有形文化財に登録されています。
藍住町歴史館「藍の館」として当時の贅を尽くした屋敷の見学、藍染体験などができるスポットとして多くの観光客を集めています。

藍の館自体は現在(2022年7月)館内改修工事中につき長期閉館中ですが、
目の前にある「藍屋敷おくむら」はクォリティの高い藍作品のセレクトショップとして
進化をしています。

トラディショナルエリア

トラディショナルエリア

店舗に入って左側は、県内の藍染師によるトラディショナルな作品エリア。
中央部は2ヶ月毎に企画展を開催。
古庄紀治氏、原田史郎氏、村上千晶氏などの有名な職人による逸品は
阿波藍の微妙な色合いを見事に染めあげた仕上がりのものばかり。

藍の生産量が縮小した現在は天然藍で染めた作品はどうしても
高価になってしまいますが、かつては庶民が慣れ親しんだ染料。
そのためか、職人が染める藍染作品はどれも温かみに溢れた色と親しみやすいデザインで、
人の気持ちを優しくさせる効果を感じます。

経験に裏打ちされた技術で作られた作品ですが、押し付け感のないあたりも
匠ならではの表現力。
これからもずっと残していきたい徳島の文化であることを感じさせられます。

モダンエリア「藍屋嘉蔵商店」

モダンエリア「藍屋嘉蔵商店」

トラディショナルエリアの反対側にある藍屋嘉蔵商店は
2018年にオープンしたモダンな藍作品を集めたスペース。
元々奥村家は代々「嘉蔵」の名前を受け継いでいました。
その名前を冠したこのエリアは若い作家による自由な発想による作品が揃っています。
様々な素材を染めたジュエリーや
草木染に藍染めを重ねた、藍だけでは表現できない色合いで染めたストールなど。

伝統は守りつつ、新たな表現で阿波藍を次代に繋げようとする意気込みを感じます。

店舗の一角には世界中の藍にまつわる書籍を揃えた書房になっており、
伝統や歴史を伝える役割を果たしています。

藍屋敷おくむら

藍屋敷おくむら

奥には大谷焼きの藍甕を入れた工房を併設し、藍染体験などのワークショップも開催しています。

感度の高いキュレーターが集めた、伝統からモダンに渡る作品を一度に見ることができる重要なショップ「藍屋敷おくむら」はこれからもさらに進化する雰囲気を漂わせています。

藍屋敷おくむら+藍屋嘉蔵商店
板野郡藍住町徳命字前須西179
Tel: 088-692-8723
9:30AM - 05:00PM
休館日/火曜