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作って楽しい!もらって嬉しい!
伝統工芸・阿波和紙づくり

作って楽しい!もらって嬉しい!
伝統工芸・阿波和紙づくり

大量生産が可能な洋紙とは違って、一枚一枚手すきで作り上げていく阿波和紙は丈夫で破れにくく、柔らかで優しい手触りが特徴です。その歴史は古く、奈良時代に忌部氏が作った紙が朝廷に献上されたという記録があるほど。現在ではインテリアの一部として使われたり、家庭用プリンターで印刷できるものが登場したりとその使い方は時代に合わせて変わってきています。徳島県・吉野川市にある『阿波和紙伝統産業会館』では、徳島県の伝統産業である阿波和紙の製造風景を見学することができたり、紙すきを体験できたりします。あなたも阿波和紙作りを通してその魅力を感じてみませんか?

アート・工芸 伝統・文化


時代とともに受け継がれる
阿波和紙の伝統

時代とともに受け継がれる
阿波和紙の伝統

障子や提灯など、日本で古くから使われてきた家具や照明に欠かせなかった和紙。
光と空気を通す性質から、暮らしに必要不可欠なものでした。

徳島県では古くから和紙の製造がおこなわれていて、
特に吉野川市、那賀郡那賀町で生産される和紙は
総称して『阿波和紙』と呼ばれ、現在も生産が続けられています。

 アワガミファクトリーが運営する『阿波和紙伝統産業会館』。
アワガミファクトリーが運営する『阿波和紙伝統産業会館』。

JR阿波山川駅から車で5分のところにある『阿波和紙伝統産業会館』では、阿波和紙の製造・販売を行っており、紙すき体験ができるため、国内外問わずさまざまな人々が訪れています。

『古語拾遺』(807年)には、朝廷に仕えていた忌部族(いんべぞく)が現在の吉野川市山川町に入り、
麻や楮(こうぞ)を植えて紙や布の製造を盛んに行ったという記録があります。

それほど阿波和紙の歴史は古いんです!

江戸時代には特産の阿波藍を使って和紙を染め上げた『藍染和紙』が登場。
和紙産業はこの地域の一大産業になり、1976年には経済産業省の伝統的工芸品に指定されました。

実はこの藍染和紙は製造技術が受け継がれなかったため、
一度その製造が途絶えてしまいました。
しかし『阿波和紙伝統産業会館』を運営する団体『アワガミファクトリー』が
これまで培ってきた和紙製造の技術や藍染めのテクニックを駆使して
藍染和紙を復活させたのです!

柔らかな波模様や洗練された幾何学的なデザインなど
美しい染め模様に心奪われること間違いなしです。

『阿波和紙伝統産業会館』内では、そんな阿波和紙の製造工程を見学することができますよ!

 和紙の主な材料となる楮(こうぞ)。
和紙の主な材料となる楮(こうぞ)。

阿波和紙に使用される原料は主に楮という木。
繊維が強く長いので、破れにくくしっかりとした質感になるそうです。

 ねりと水を混ぜた液体の中へ楮を入れて紙すきを行います。
ねりと水を混ぜた液体の中へ楮を入れて紙すきを行います。

こちらで阿波和紙の製造に携わる職人さんのほとんどが「伝統工芸士」と呼ばれる資格を保有しています。
これは、地域に伝わる伝統工芸品の技術や技法を習得した職人に与えられる国家資格です。

高度な技術を持った職人さんの手さばきが見られるのもこの施設の見どころの一つです。

2階には展示スペースがあります。
定期的に展示内容は変更していて、
取材時は和紙の歴史にまつわる展示が行われていました。

当時使用していた和紙づくりの機械や、
阿波和紙を使用した現代アート作品も展示されています。

紙すきに挑戦!
オリジナルの和紙を作ろう

『阿波和紙伝統産業会館』では
手すき和紙づくりの体験ができます。

会館の職員さんが丁寧にアドバイスしてくれるので
はじめての作業も楽しく取り組めます!

紙すきの後は、着色された色とりどりのパルプを使って絵付けができます!

好きな模様を描いたり、型を使って模様を流し込んだりできます。
※はがきサイズと半紙判(約30×42cm)の制作が体験できます。

 撮影時に体験していた方の作品。カラフルでとてもきれいですね!
撮影時に体験していた方の作品。カラフルでとてもきれいですね!

成型ののち彩色した和紙は鉄板で乾燥させ、
その日のうちに持ち帰ることができます。

思わず使いたくなる!
阿波和紙でできたユニークな雑貨たち

『阿波和紙伝統産業会館』で製造された製品は、館内のショップで購入できます。

版画や絵画、書道用和紙のほかに、名刺や一筆箋など雑貨類も販売しています。
家庭用プリンターで印刷ができるOA用和紙シリーズも販売されていて、
結婚式の招待状やお店のメニュー表などに買っていく人もいるそうです。

写真のプリントによく使われるインクジェット用紙とはちがい、
マットな質感が上品な雰囲気を醸し出してくれますよ。

家族や友人へのお土産はもちろん、自分用にもぜひ購入したいものばかり!
阿波和紙の美しい質感を生活雑貨に落とし込んだアイテムの数々は要チェックです。

徳島の古くから伝わる伝統の技術を学べ、
実際に体験できる『阿波和紙伝統産業会館』。

あなたも和紙づくりにトライして、
その魅力を体感してみませんか。

阿波和紙伝統産業会館

阿波和紙伝統産業会館

徳島県吉野川市山川町川東141
tel. 0883-42-6120
営/9:00~17:00
休/月曜(祝日の場合は翌日)
P/会館前10台(いんべアートスペースにバス用の駐車場有)
http://washi.awagami.or.jp/hall/event/eventlist.php