特集
色白、シャキシャキ
鳴門のれんこん
![色白、シャキシャキ
鳴門のれんこん](/img_data/fe_197.jpg?20230302225718)
徳島県は言わずと知れたれんこんの大産地。
特に鳴門で採れるれんこんは色白で歯ごたえがシャキシャキ。
東日本のれんこんより形が長細いところも特徴です
良質な粘土質で育つれんこんは手作業で丁寧に掘り起こされます。
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鳴門のれんこんは吉野川下流域の豊かな水と良質で強い粘土質の土壌で栽培されています。
一般的にれんこんの収穫方法は手掘りと水堀りの2種類がありますが、鳴門市は細粒の粘質土壌であるため、手掘りで収穫されます。
収穫直前に畑の水を抜いて、表面の土をれんこん用の重機で一部を取り除いた後、専用の熊手を使って手作業で掘りとります。
れんこんは土中に複雑に重なり合って生育しているので、一本一本を丁寧に掘り上げる技術が必要です。
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徳島で栽培されるれんこんは晩生品種の備中種と早生品種のオオジロとロータスの3種類が主流。
特に備中種は大型楕円形で長く、色白で美しいことから京阪神市場での評価がとても高く重宝されています。
晩生の分、台風被害に遭いやすく、深いところで成長するので収穫に苦労するという難点もありますが、その分つやつやの肌とシャキシャキほくほくの歯ざわりを産み出しています。
また、この種類はピンク色の蓮の花を咲かすこともあり、開花シーズンには多くの写真愛好家を集める撮影スポットとして大人気です。
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7月の新れんこんの出荷から始まり、翌年の6月まで1年を通して出荷されます。とくに晩秋から冬が旬で、12月のおせちの時期が最盛期で、品質も最高と言われています。
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れんこんを切ったときに引く糸は、豊富に含まれている食物繊維。
血糖値の上昇を抑え、コレステロールの吸収を抑制すると言われています。
れんこんに含まれる主な栄養成分は、鉄分(貧血予防)、タンニン(止血効果)
ビタミンC(免疫力の向上)、カリウム(過剰に摂取されたナトリウムを排泄し、血圧や心拍を調整)。
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切り方によって食感が変わるので、色々なレシピが楽しめるのもれんこんの魅力。
薄切りにすればシャキシャキとした食感、厚切りにしてゆでたり煮物にすればホクホク、すりおろせばもちっとした食感が楽しめます。
抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種タンニンも含まれておりアンチエイジングに役立つ成分が豊富です。
すりおろしたれんこんをたっぷり入れた味噌汁、きんぴられんこんや、イタリアン風にアレンジしたれんこんピザなど、アイデア次第で自由自在に楽しめます。
栄養豊富、香りよし、見た目も美しい鳴門のれんこんをご賞味あれ。