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クラフトビール&ソーセージ
上勝の素材を味わう食のプロジェクト、始動

クラフトビール&ソーセージ
上勝の素材を味わう食のプロジェクト、始動

人口1500人ほどの小さな町・上勝町。雄大な山々に囲まれ、自然と人々の暮らしが交わる町です。「上勝に“あるもの”と“ないもの”を掛け合わせて、新たな地域産品を作る」と話す一般社団法人上勝ビジターセンター杉本代表理事。大阪から上勝町に移住し、上勝町の地域産品の開発をはじめ地域活性の仕事を行っています。この夏、新たな取り組みとして「上勝オリジナルビールプロジェクト」をスタートさせました。さて、それはどんなプロジェクトなのでしょうか?

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上勝の素材を使ったクラフトビール[山椒セゾン]誕生
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ピリリと舌先を刺激する山椒ビール

ビール作りに全面協力してくれたのは、同じく上勝町にある『RISE & WIN(ライズ & ウィン)』。上勝町をはじめ、徳島県産のものを使ってクラフトビールを手がけるブリュワリーです。「上勝でしか買えないものを作りたい」という杉本さんの熱意に応えるように、ビール作りは始まりました。

 杉本さん(写真中央)と『RISE & WIN(ライズ & ウィン)』のブリュワーさん(写真右)。
杉本さん(写真中央)と『RISE & WIN(ライズ & ウィン)』のブリュワーさん(写真右)。

麦(ホップ)、酵母、水でビールは出来上がります。そこに副原料を加えることによって無限の味わいを生み出すことができるのがクラフトビールの魅力。“上勝ならではの新しい味”を出すため、今回のビールには上勝の山で育った山椒を加えることに。

 上勝の山で採れた山椒の実。もむと一気に香りが広がる。
上勝の山で採れた山椒の実。もむと一気に香りが広がる。

求めたのは、ゴクゴクと飲める軽いビール。その軽さの中に「山椒の風味や刺激を閉じ込めたい」と杉本さんは話します。この春からオリジナルビール作りのプロジェクトが始まり、6月中旬、杉本さんやブリュワーのみなさんを中心に試飲会が行われました。

 出来栄えをチェックする杉本さん。
出来栄えをチェックする杉本さん。

ビールがサラリと喉を通り過ぎ、後から追いかけるように山椒の香りが広がります。しかし、これはまだ試作品。「グラスに注いだ時点で山椒の香りが感じられるように」、「味にもっとパンチが効いているとなぁ」などさまざまな意見が出てきました。

ここからさらに調整を重ね、お盆前に本仕込み。どのような味わいになるのか、今から楽しみです。

山椒ビールに合うおつまみには阿波尾鶏のソーセージを

ビールに欠かせないのがおつまみ。杉本さんはオリジナルの山椒ビールに合う、上勝産のものを使ったおつまみの開発にも取り組んでいます。目をつけたのは上勝産の阿波尾鶏。鶏のソーセージに山椒を加えた、大人のソーセージです。

 ニュージーランド産の羊腸を使っていて、はじける食感が◎!
ニュージーランド産の羊腸を使っていて、はじける食感が◎!

上勝産の原木シイタケを用いた干しシイタケも刻んで一緒に混ぜ込んでいるため、鶏肉のあっさりとした味わいにシイタケが深みを出してくれています。レシピ考案は杉本さんの奥さん。海陽町にある阿波尾鶏の加工食品を手がける『株式会社丸本』で阿波尾鶏を加工して、阿南市で食を活用して六次産業化の手助けをする『タカラ食品株式会社』でソーセージに。

「上勝町にないもの・できないことは他の地域に協力をお願いするしかない。でも、上勝町にもえぇもんはたくさんある。ALL上勝にこだわりすぎず、“あるもの”と“ないもの”を掛け合わせて地域産品を作りたい」と杉本さんは話します。

ビールもソーセージも、まだまだ開発途中。秋には今よりブラッシュアップされた山椒ビールと阿波尾鶏ソーセージがお目見え予定なので、今から完成が待ち遠しく感じられますね!

RISE & WIN Brewing Co.(ライズ & ウィン)
徳島県勝浦郡上勝町正木字平間237-2
TEL.
営/水~日・祝日 11:00~17:00(17:00以降予約制)
※夜の営業は4名から BBQコースのみ事前予約にて受付
HP/https://linktr.ee/Kamikatzbeer

一般社団法人 上勝ビジターセンター
TEL/050-3438-8556
HP/https://kamikatsu-vc.jp/