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土地の恵みと人の思いに触れる、わざわざ行きたい徳島のジェラート店4選

土地の恵みと人の思いに触れる、わざわざ行きたい徳島のジェラート店4選

夏といえばジェラート! 徳島には、その土地のフルーツや特産品を使ったジェラート店がたくさんあります。中でも、ドライブがてら“わざわざ”行きたい、個性の光るジェラートショップを4店ご紹介。徳島の食の奥深さと、その伝え手たちの思いから生まれる、心も満たされるジェラートをお楽しみください。


山の恵みと果実がもたらす、癒やしのひととき『TONPUKU』/上勝町

山の恵みと果実がもたらす、癒やしのひととき『TONPUKU』/上勝町
 オーナーの石川美緒さん。店内の奥では、石川さんがセレクトした古書や新書も取り扱う
オーナーの石川美緒さん。店内の奥では、石川さんがセレクトした古書や新書も取り扱う

風邪のときに飲む「頓服薬」が店名の由来。ジェラートを食べて英気を養い、次の日も頑張れるようにとの思いが込められています。オーナーは、みかん農家の石川美緒さん。農作業のあと、お気に入りのジェラートを食べてホッと一息つく時間に癒されていたことから店を開くことを決めました。おすすめは、農家ならではの視点で仕上げたフルーツ系のフレーバー。果実の持つ“甘さ”だけでなく、青さや酸味、ほろ苦さまで繊細に捉えた味わいは、身体に染み渡るような心地よさ。

 イートインではジェラートは2種(700円)または3種(850円)で注文ができる。堆肥化できるカップを使用しているのは、ゼロ・ウェイストが生活に馴染んだ上勝町ならでは
イートインではジェラートは2種(700円)または3種(850円)で注文ができる。堆肥化できるカップを使用しているのは、ゼロ・ウェイストが生活に馴染んだ上勝町ならでは

夏のおすすめは、左から、市場にはほぼ流通しない“幻のすいか”と呼ばれる山口県の[福賀すいか]に、華やかで清涼感のある[実山椒ジャスミン]。右は、目が覚めるような酸味と香りにときめく[青ゆず]と、ミルクで煮出した朴木(ホオノキ)にカカオニブを加えた、ほんのり甘い[カカオニブ]の組み合わせ。実山椒や朴木など、普段はなかなか口にしない素材との出会いにも、好奇心をくすぐられます。

 店頭では、14種類前後の持ち帰り用のカップアイスも販売。夏は[山育ちレモン]や[青梅][ピーチパイン]もおすすめ。深い山が広がる、緑に癒されるロケーションも魅力
店頭では、14種類前後の持ち帰り用のカップアイスも販売。夏は[山育ちレモン]や[青梅][ピーチパイン]もおすすめ。深い山が広がる、緑に癒されるロケーションも魅力

TONPUKU(トンプク)
住所:勝浦郡上勝町福原平間62
営業時間:12:00~17:00(平日は13:00〜)
定休日:木、金曜※祝日の場合は営業、振休あり、その他不定休
Instagram:@tonpuku.jp
ウェブサイト:https://tonpuku.jp/

搾りたての生乳が自慢の牧場直営ジェラート店『LATTE』/板野町

搾りたての生乳が自慢の牧場直営ジェラート店『LATTE』/板野町
 オーナーの井上かおりさん。搾ったばかりの生乳を殺菌処理してそのままジェラートに仕立てている
オーナーの井上かおりさん。搾ったばかりの生乳を殺菌処理してそのままジェラートに仕立てている

板野町で親子2代にわたり、半世紀以上酪農を営んできた『井上牧場』(通称:いのうえみるく)が手がける“徳島県初”の牧場直営ジェラート工房です。店舗から徒歩3分ほどのところに牧場があり、牛たちがのんびり過ごす姿を見られます。開業のきっかけは、「牛や酪農をもっと身近に感じてほしい」と、オーナーの井上かおりさんの思いから。ほぼすべてのフレーバーに、搾りたての生乳を使ったミルクベースが使われており、板野町産のにんじんや桃との組み合わせも抜群。

 シングル(430円)、ダブル(500円)、スモールシングル(380円)から選べる
シングル(430円)、ダブル(500円)、スモールシングル(380円)から選べる

看板メニューの[牧場しぼりのリッチミルク](右)は、濃厚なミルク感がありながら、さっぱりとした後味で、何度でも食べたくなるお味。8月のおすすめの[ブルーベリー](左)には、板野町産のブルーベリーをたっぷりと使用しており、爽やかなブルーベリーの香りが鼻に抜けます。牛が描かれた可愛いカップにもご注目。

 常時10種類ほどのジェラートをご用意。どれもミルクの中にやさしく溶け合い、濃厚な味わいが好きな人にはぴったり。牧場に足を運べば、牛たちの大きさに驚くはず
常時10種類ほどのジェラートをご用意。どれもミルクの中にやさしく溶け合い、濃厚な味わいが好きな人にはぴったり。牧場に足を運べば、牛たちの大きさに驚くはず

LATTE(ラッテ)
住所:板野郡板野町矢武字宮の西26-1
営業時間:11:00~16:00(土日祝は~17:00)
定休日:木曜、不定休
Instagram:@latte_itano_gelato

ケーキ屋さんの華やかなジェラートに一目惚れ『菓子工房 みずほ』/吉野川市

ケーキ屋さんの華やかなジェラートに一目惚れ『菓子工房 みずほ』/吉野川市
 シェフパティシエの山本尚矢さん。素材の質の高さにこだわったシンプルでおいしいお菓子作りを追求している
シェフパティシエの山本尚矢さん。素材の質の高さにこだわったシンプルでおいしいお菓子作りを追求している

1999年創業で地元に愛されるケーキ屋さん『菓子工房 みずほ』が、2022年よりジェラート部門をスタート。「ケーキ屋さんならではのジェラートを届けたい」と、フレッシュフルーツやエディブルフラワーで彩られた華やかなビジュアルにもこだわっています。国産ライチや県産のイチジクや桃、シャインマスカットなど、厳選した素材から生まれるリッチで濃い味わいが自慢です。テイクアウト用のカップでは、[阿波すず香][すだち][阿波和三盆]など徳島らしいフレーバーを始め20種類をご用意。

 [桃とピスタチオのパフェ](2,000円※ドリンクセットでのみ販売)
[桃とピスタチオのパフェ](2,000円※ドリンクセットでのみ販売)

店頭でぜひいただきたいのが、人気の[桃]と[ピスタチオ]のジェラートを使った[桃とピスタチオのパフェ]。イタリア産のピスタチオの香ばしい甘さに、桃のフレッシュな香りが相性抜群。その下には[北海道4.0牛乳]を使用した驚くほど濃厚なカスタードクリーム。一切の妥協を許さない全体のバランスと、隣同士が混ざりあった味わいは、一口食べるごとに思わずうっとり。

 思わず目を奪われるショーケースは、盛り付けに1時間以上かけるというこだわりっぷり。隣で販売されている宝石のようなチョコレートやケーキもお見逃しなく
思わず目を奪われるショーケースは、盛り付けに1時間以上かけるというこだわりっぷり。隣で販売されている宝石のようなチョコレートやケーキもお見逃しなく

菓子工房みずほ
住所:吉野川市鴨島町喜来乙 67-8
営業時間:10:00~19:00(日曜は~18:00)
定休日:第1・第3月曜日(月曜が祝日の場合、翌火曜日)※ウェブサイトを参照
Instagram:@patisseriemizuho
ウェブサイト:https://www.mizuhopatisserie.com/

ユニークな地産地消ジェラートで鳴門を味わう『Nalu Ge』/鳴門市

ユニークな地産地消ジェラートで鳴門を味わう『Nalu Ge』/鳴門市
 オーナーの伊藤裕人さん。地元愛に溢れる気さくな人柄も行きたくなる理由の一つ
オーナーの伊藤裕人さん。地元愛に溢れる気さくな人柄も行きたくなる理由の一つ

ジェラートで人を驚かせ、楽しんでほしいというオーナーの伊藤裕人さんの粋な計らいが感じられる『Nalu Ge』。ショーケースを覗くと、[22世紀バナナ][酒粕][白みそ]とジェラート店ではなかなか見ないフレーバーがずらり。そして、使われているほとんどの素材が鳴門産! Nalu Geの”Nalu”はハワイの言葉で波という意味なんだとか。海のまち・鳴門のジェラートが生み出す新たな波が、徳島・鳴門の魅力を届けていきます。藍染ののれんや大谷焼のカップなど、徳島らしさ溢れる店内には、座敷席もあり、ゆったりくつろげるのも嬉しいポイント。

 シングル(500円)、ダブル(600円)から選べる
シングル(500円)、ダブル(600円)から選べる

定番の[鳴門のワカメ](右)は、ワカメの大きさや戻し具合など細部までこだわったことで、ミルク感とワカメの塩加減が絶妙なバランスを実現。[鳴門のすだち](左)は、県内でもめずらしい鳴門でハウス栽培されているすだちをたっぷり使用。隠し味にゆず酢を入れており、まろやかな酸味がクセになります。

 店頭ではお土産にもぴったりのオリジナルギフトボックスを販売中。2025年夏には石川県に金沢店をオープンさせ、徳島の魅力をさらに伝えていく
店頭ではお土産にもぴったりのオリジナルギフトボックスを販売中。2025年夏には石川県に金沢店をオープンさせ、徳島の魅力をさらに伝えていく

Nalu Ge(ナルージェ)
住所:鳴門市撫養町南浜東浜34-7
営業時間:11:00〜17:30(土日祝は〜18:00)
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
Instagram:@gelatonaluto
ウェブサイト:
https://nalugenaruto.base.shop/